岐阜大学 学長 吉田和弘 様
和光会グループ100周年記念祝辞

この度は、和光会グループ創立100周年を迎えられましたこと、誠におめでとうございます。この大変素晴らしい節目に際し、長年にわたる和光会グループの活動と地域貢献に対し、深く敬意を表します。
和光会グループと岐阜大学医学部附属病院とは、長年にわたり深いお付き合いが続いており、現在ではアライアンスパートナーズ(医療機能連携協定)として、密接な医療連携体制を構築しています。山田豪理事長とは、小生が消化器外科学(旧 腫瘍外科学)の教授、岐阜大学医学部附属病院長を拝命していた時から、学術・医療連携を通じて大変お世話になっておりました。心からお祝い申し上げるとともに感謝申し上げます。
和光会グループの歴史は、創設者である山田光継先生の「地域に医療を」との思いで開業された山田内科小児科医院から始まったと伺っております。その後、山田病院が設立され、当時の理事長であった山田光雄先生の時代から岐阜大学医学部との密接な連携が始まり、特に医学部第一内科(現 消化器内科/ 血液・感染症内科)とは、肝炎治療などの最先端分野での医療連携が進められ、地域の中核病院として発展してこられました。また、後を継がれた地守研三先生が岐阜大学医学部第三内科(現 糖尿病・内分泌代謝内科/ 膠原病・免疫内科学)の医局長をされていたご縁もあり、さらに緊密な連携で医療の質を一層高められ、地域医療の発展に大いに貢献されました。
岐阜大学の多くの診療科との協力関係は長年にわたり続いております。病院間連携で行われる臨床教育や共同研究においては、学生や研修医に貴重な経験の場を提供していただき、医学の進歩に寄与するだけでなく、次世代の医療従事者の育成にも重要な役割を果たしておられます。100年という長い歴史の中で、医療技術の向上と地域社会とのつながり、人材育成を大切にしてこられた和光会グループは現在、総合病院・在宅療養支援病院をはじめ、多くの介護施設や訪問看護ステーション、福祉事業所などを運営し、24時間365日体制で往診や訪問看護を行うことで、グループの理念でもある「みんなを笑顔に」してくれています。これからも岐阜大学との連携をさらに深めていただき、そんな笑顔の和をより広げられることを大変楽しみにしております。
最後に、和光会グループのすべてのスタッフ、関係者の皆様に深く感謝申し上げるとともに、和光会グループの更なる発展と地域医療への貢献を心よりお祈り申し上げます。